胸鎖乳突筋
肩こり・首こりの原因となる筋肉:胸鎖乳突筋
首の痛み
この筋肉が痛むと、首の一部または全体に痛みが生じます。
頭痛
首の筋肉とつながりのある頭部にも痛みが広がる場合があります。
動きの制限
首を回す、または傾ける動作が困難になることがあります。
耳の近くの痛み
この筋肉が耳の近くにも影響を与えるため、耳周辺にも痛みが生じる可能性があります。
不均等な肩の高さ
痛みで筋肉が緊張すると、肩の高さが不均等になることがあります。
めまいや立ちくらみ
首の筋肉に問題があると、場合によってはバランスに影響を与える可能性があります。
胸鎖乳突筋(きょうさいにゅうとつきん)は、主に頭部の屈曲(うなずく)、回旋(左右を向く)を助ける作用があり、左右それぞれの筋肉が協調することで頭部の側屈(首を傾げる)も行う。また、強い呼吸時には上肢帯を挙上することで呼吸補助筋としても機能します。 この筋肉は、日常の多くの動作で使用されるため、過度な使用や不適切な姿勢により疲労や痛みを引き起こすことがあり、特に長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により肩こり、首こりの原因となる。
起始 | 胸骨頭、鎖骨頭 |
---|---|
停止 | 側頭骨の乳様突起、後頭骨の上項線 |
支配神経 | 副神経、頚神経 |
頭を前に傾ける
胸鎖乳突筋が収縮すると、頭を前に傾ける動作を助けます。。
頭を横に傾ける
左右の胸鎖乳突筋が協調して動作すると、頭を左右に傾けることができます。
頭の回旋
一方の胸鎖乳突筋が収縮すると、頭をその側に向けることができます。
呼吸
胸鎖乳突筋は、深呼吸時に肩を持ち上げ、肺の膨張を助ける役割も果たします。
読書や食事
頭を下に傾ける動作が必要な場合、胸鎖乳突筋が働きます。
運転や周囲の確認
頭を左右に向ける動作で、胸鎖乳突筋が機能します。
呼吸
胸鎖乳突筋は深呼吸時に肩を持ち上げる役割があり、呼吸の助けになります。
身だしなみ
髪のセットや顔の洗い方: 頭を動かす必要がある場合、胸鎖乳突筋の作用が必要です。
過度な使用
長時間のデスクワーク、重い荷物の持ち運び、不自然な姿勢での作業などは痛みの原因となります。
不適切な姿勢
前かがみの姿勢、高い枕で寝る、長時間同じ姿勢でいる等は痛みの原因となります。
胸鎖乳突筋の緊張緩和と滑走性の改善
首こり・肩こりの症状を有する方の多くは、胸鎖乳突筋が過度に緊張している傾向にあります。当院ではまず、緊張している胸鎖乳突筋のリリースを行い。滑走性改善により、首の可動域を正常に改善していきます。