酷い肩コリや首コリに潜む疾患について

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ひどい肩や首の痛み、ただのコリかもしれませんが…重症化する疾患を見逃さないために

肩コリや首コリに潜む疾患についてのコラム

ひどい肩こり・首こりに潜む疾患

日常生活において、肩や首の痛みは多くの人が経験する一般的な不調です。肩こりや軽度の筋肉痛であれば、休息や適切なストレッチで改善されることが多いです。しかし、この症状を軽視してしまうと、重大な疾患を見逃すリスクがあります。 私は運動器疾患に精通した柔道整復師として、慢性的な肩の痛みの背景にある可能性のある病気について、専門家の視点から解説します。

1. 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

四十肩・五十肩は、肩関節の動きが制限され、激しい痛みを伴う状態です。年齢と共に発症しやすくなりますが、放置すると肩の可動域が狭まり、日常生活に支障をきたすことがあります。早期の適切な治療と運動療法が重要です。

2. 肩関節脱臼

肩の関節が正常な位置から外れると、激しい痛みと共に肩の動きが制限されます。一度脱臼すると、再発のリスクが高まります。脱臼を繰り返すことで、肩関節の安定性が損なわれる恐れがあります。

3. 腱板断裂

腱板とは棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋のこといい、肩関節を支える重要な筋肉で、この筋肉が断裂すると慢性的な痛みや肩の力の低下を引き起こします。特に、重いものを持ち上げる動作などで発症することがあります。早期発見と治療が肩の機能を保つ鍵です。

4. 頸椎疾患

肩の痛みは、頸椎(首の骨)の問題から発生することもあります。特に、頸椎の変形や椎間板ヘルニアが原因である場合、根本的な治療が必要となります。頸椎の問題は、放置すると神経損傷を引き起こす可能性があります。

5. 内臓疾患

時には、肩の痛みは心臓や胆のうなどの内臓疾患のサインであることがあります。このような場合、肩の痛みは単なる筋肉痛ではなく、緊急性の高い症状として扱う必要があります。

慢性的な肩の痛みには、これらのように多様な原因が潜んでいる可能性があります。自己診断せず、痛みが続く場合は専門家に相談することをお勧めします。初期段階で適切な治療を行うことが、症状の悪化を防ぎ、健康な日常生活を送るための鍵となります。 痛みに対する正しい理解と早期の対応が、より良い健康状態を保つための第一歩です。肩の不調にお悩みの方は、専門家のアドバイスを求めて、正しいケアを心がけてください。

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