僧帽筋中部繊維
肩こり・首こりの原因となる筋肉:僧帽筋中部繊維
肩甲骨周辺の痛み
肩甲骨の周りや背中に痛みが出ることが多いです。
疲労感
肩や背中が重く感じられ、疲れやすくなる場合があります。
姿勢の変化
痛みを避けるために、無意識に姿勢が悪くなることがあります。
動きの制限
腕を動かす際や物を持つ際に痛みを感じ、動きが制限される場合があります。
肩甲骨の「こり」
筋肉が硬くなり、触ると痛みを感じる場合があります。
僧帽筋中部繊維は、僧帽筋の三つの部分のうちの一つで、肩甲骨の棘突起から頚椎の突起部に至る筋肉です。主に肩甲骨を内側へ引く作用があり、正確な肩の動きや体の姿勢の維持に必要な筋肉です。長時間のデスクワークや不適切な姿勢は、この部分に過度なストレスを与え、肩こりや痛みを引き起こす可能性があります。一方で、適切な運動やストレッチによって、その機能を保ち、健康な状態を維持することが可能です。
起始 | C7とT1・T2・T3の棘突起 |
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停止 | 肩峰、肩甲棘 |
支配神経 | 副神経、頸神経 |
肩甲骨を内側へ引く
肩甲骨を背中の中央に向かって引き寄せる。(重いものを持ち上げる、物を引っ張るなど。)
肩甲骨を固定する
肩の動きをサポートするために肩甲骨をしっかりと固定する役割も果たします。
持ち上げる動作
買い物袋を持ち上げたり、子供を抱き上げたりする動作。
引っ張る動作
引き出しを開けたり、ドアを開けたりする動作。
肩の位置調整
肩甲骨を引き寄せる作用によって、背筋を伸ばし、姿勢を良くする役割。また、正しい姿勢を保つためにも重要です。
運動・スポーツ活動
球技や水泳など、多くのスポーツにおいて、投げる、引っ張る動作。
握力のサポート
手を使って物を握る際、僧帽筋中部繊維が肩甲骨を安定させる役割。
過剰な使用
長時間の作業や重い荷物の持ち運びにより、筋肉に過度な負荷がかかると痛みを引き起こす可能性があります。
不適切な姿勢
長時間のデスクワークなどでの前かがみや巻肩の姿勢や、肩の力みが肩甲挙筋に過剰なストレスを与えることがあります。
僧帽筋中部繊維の血流と滑走性の改善
僧帽筋中部繊維は緩めすぎると肩甲骨が前方へ変位し、猫背や巻肩の原因となるため、事前に適切に評価をした上で緩めるようにします。また、肩甲骨の動きをサポートする上でも、滑走性の改善は必要となります。