肩甲挙筋
肩こり・首こりの原因となる筋肉:肩甲挙筋
首や肩が痛くなる
頭や首を動かすと痛みがあります。特に後ろや横に傾けると強くなることが多くあります。
首や肩が動かせなくなる
痛みを避けるために無意識に首や肩の動かさないようになります。
首や肩の筋肉が固くなる(筋硬直)
筋硬直が進行すると、首や肩全体の柔軟性が失われる可能性があります。
頭痛(筋緊張性頭痛)
筋肉の緊張や血流の悪化により可能性があります。
放散痛
肩甲挙筋の損傷により、肩や背中、腕に痛みが出ることがあります。
その他
疲労感が強くなったり、睡眠の質が低下することもあります。
肩甲挙筋は、人間の体における重要な筋肉の一つで、首の後ろ側に位置し、頚部の椎骨から肩甲骨にかけて存在します。具体的には、頚椎の下部から肩甲骨の上部にかけて伸びており、肩甲骨の挙上と回旋を助ける役割を果たしています。 この筋肉の働きによって、肩をすくめる動きや首の向きを変える動作がスムーズに行えます。肩甲挙筋は、特に重いものを持ち上げるときなどに使われ、肩甲骨の動きをコントロールします。また、首の安定化にも貢献し、正しい姿勢の保持にも関与します。
起始 | 第1~第4頚椎横突起 |
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停止 | 肩甲骨上角、肩甲骨内側縁 |
支配神経 | 肩甲背神経 |
肩甲骨の挙上(肩甲骨を上に挙げる)
肩甲挙筋が収縮することで、肩甲骨が上方に動きます。これによって肩を上げる動作が可能になります。
肩甲骨の固定
肩甲挙筋は、肩甲骨を安定させる働きを果たします。肩甲骨を固定することで、腕の動きをサポートし、より正確で力強い動作を可能にします。
物を取る動作
上の棚などから物を取るとき、肩甲挙筋が働き、肩甲骨を上げることで腕を上げる動作をサポートします。
服を着る、脱ぐ
上着を着るときや脱ぐときにも、肩甲挙筋の働きが重要となります。肩甲挙筋の働きが正常だと腕を上げる動作がスムーズに行えるため、着脱が容易になります。
運転中のハンドル操作
車を運転する際のハンドル操作でも、肩甲挙筋は腕の動きを支え、正確なハンドル操作を可能にします。
食事の際の箸やフォークの使用
食事の際に箸やフォークを使う動作でも、肩甲挙筋が腕の安定を図ります。これによって、細かい動作も正確に行えます。
掃除や整理整頓
掃除や物の整理などでも、肩甲挙筋の働きによって、物を持ち上げたり、棚に戻したりといった動作が円滑に行えます。
過度な負荷
重いものを持ち上げたり、不自然な動作を繰り返すことで筋肉に過度な負荷がかかると痛みを引き起こすことがあります。
不適切な姿勢
長時間のデスクワークなどでの前かがみや巻肩の姿勢や、肩の力みが肩甲挙筋に過剰なストレスを与えることがあります。
運動不足
日々の活動において肩甲挙筋を適切に使わないと、筋肉が硬くなり痛みを感じることがあります。
筋肉のバランスの乱れ
肩甲挙筋だけでなく、周囲の筋肉とのバランスが乱れると、肩甲挙筋に過剰な負荷がかかり、痛みを感じることがあることがあります。
肩甲挙筋のリリースとアライメント調整
肩甲挙筋は、特に肩こり・首こりに影響を及ぼす筋肉のため、すべての患者様に対して肩甲挙筋の施術を行います。
具体的には、肩甲挙筋自体の緊張を緩め血流改善を行い、同時に巻肩になっている肩甲骨に付着する筋肉をリリース。巻肩の改善と同時に、肩甲挙筋への負担を減らす施術を行います。